高取焼 比古窯 Web site

製作風景

原土

博多の土を使います、この陶土は博多人形用の土で
きめが細かく薄く引くことが出来、茶道具を主に作ります。

土揉み

空気を抜き、硬さを均一にし焼物を作りやすくするためです。

轆轤整形

小物は玉造し(轆轤の上に土の固まりを置き沢山の作品を作る)
大物はひも作りする、50センチ以上は蹴り轆轤を使い作ります。
特に大皿や大鉢などは蹴って作ります。

仕上げ(削り)

程よく乾燥した作品を、裏返しして高台をカンナで削り出します。

乾燥

作って直ぐ天日に干すと、作品が歪んだりひび割れたりするので
陰干しします。
仕上げ後は天日に干し、よく乾燥します。

素焼き

8時間掛け、約900度で焼き上げます。
大物を素焼するときは本焼するより焼き上げに気を使います。
350度~400度ぐらいで爆発することが良くあるからです。

釉薬掛け

高取焼の釉薬は、天然素材を使いますので、
釉薬を作ると試し焼きをして色を調整し、
本当に使える様になるのは2~3回窯焚き後です。
釉薬の濃いさで色の出方が凄く違うので、1番気を使うところです。
釉薬賭けには夫婦二人で約1週間かかります。

窯詰め

登り窯の窯詰めは、棚板が180枚ほど有るので
腰が痛くなり大変です。
作品の出来は窯詰で決まります。
釉薬により火に強いのもあれば火に弱いものもあり、
大きさによっては天井でなければ積めないものもあります。

登り窯の窯焚

窯の火入れは、空気の湿度、薪の乾燥などに左右されるけど、
約30時間かかります。
大口を20時間掛けて焚き、1番(ウド)を3時間、
2番を4時間、3番目を3時間かけて焼き上げます。
窯焚きは、火の神様との付き合い方で焼き上がりが変わってきます。
薪は、大口が古材を使い、横焚き(1・2・3番)は割り木を主に使います。

窯だし

窯開きは、比古窯の1大行事です。
毎年11月の3日(文化の日)、
福岡県田川郡添田町英彦山の自宅・比古窯で
テントを3張りして作品を並べます、
窯出しは10時より行い、お客様に窯出しを手伝って頂きます。
窯の中はまだ約90度ぐらいで、大変熱い時に出します(サウナみたい)。
作品の数が多いときは1日では出し切れませんので、
2日掛りになるときがあります。

旅立ち

作品は、窯開きの日に1部皆様の元へ旅立ちます。
其の後デパートや卸屋さん、直売店やお店で旅立ちの準備をします。
私自身で、個展会場へ販売にも行きます。

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